子どもの頃から食べることが大好きで、自然に料理好きにもなりました。そんな私が料理するとき、特に重要なのは食材選びです。なので昔から、肉はお肉屋さんで、卵は卵屋さんで、というふうに買物をしてきました。そして、それが食べ物をよりおいしく食べるための最良の秘訣だと思っています。食材を集めていくと、そこに「感情移入」が入ります。生産者の方がいかに日々苦労を重ねなれて物づくりしているかを知って、その方々の思いを感じながら食べる、感謝しながら食べる・・・。「おふくろの味」がどんな美食にも勝るように、まごころ込めて作ってくれた人への感情移入こそが最もすぐれた調味料になっていると思います。それは、野菜やお米、肉、魚などの食材の場合も、生産者のことを少しでも知っている、あるいはその食材がどんな場所で、どんな思いのもと、作られているのかを知っている・・・そんなことを意識し始めた途端、一段とおいしさも増すはずです。 by Yoshiko Endo